【9月27日 CGTN Japanese】タンク容量1万5000立方メートルのデュアル燃料エンジン・ドラグサクションしゅんせつ船「新海鱘(シンハイシュン)」がこのほど、中国東部の江蘇省・啓東で引き渡されました。同船は現在、液化天然ガス(LNG)のデュアル燃料エンジンを採用した世界最大級の大型ドラグサクションしゅんせつ船として知られています。

「新海鱘」は中国船舶集団傘下の研究所が研究開発と設計を担当し、中国交通建設集団傘下の上海航道局有限公司が投資して建造したものです。全長155.7メートル、型幅32メートル、型深さ13.5メートル、設計上の土砂貯蔵タンクの最大容量は1万6808立方メートルで、LNGを蓄えられる1550立方メートルの双耳タンクを備えています。

「新海鱘」のメインエンジン、補助発電機とボイラーはいずれもLNGデュアル燃料型で、最先端の「パワーコントロールセンター」を通じて、「1メイン+2サブ」というマルチ駆動モードで船舶の航行、しゅんせつ、土砂投入、吹き込みなどさまざまな工程での動力提供を満たしています。

 また、「新海鱘」にはオートトレーサー、しゅんせつコントロール、全船出力管理など通常のドラグサクションしゅんせつ船情報化システムが搭載されているだけでなく、中国で最も先進的でスマート化が最も高い「ワンタッチしゅんせつ」と「しゅんせつ・運転合一」システムが搭載されており、中国で初めて典型的な稼働状況条件下での「無人しゅんせつ」機能が実現されるということです。

 同船が引き渡された後、深海の土砂採取と沿海深水港湾航路のしゅんせつ、吹き込みと埋め立て、海岸維持工事に広く適用される見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News