【9月27日 CGTN Japanese】中国中東部の安徽省合肥市肥東県で18日午後8時8分、マグニチュード4.7、震源の深さ12キロの地震が発生しました。地震発生の瞬間、14歳の男の子が自分の部屋から飛び出し、応接間にいた祖母を抱き上げて避難しました。母親の范さんは、「当時、自分は留守だった。後で家の防犯カメラをチェックし、息子が冷静に対応したことを知り、とてもうれしかったし、ほっとした」と感動していました。

 防犯カメラの映像では、地震の発生時、足の不自由な老人が歩行器でゆっくりと移動していたところ、眼鏡をかけた男の子が奥の部屋から飛び出してきて、老人を抱き上げています。男の子は大変そうな様子でしたが、それでも全力で老人を部屋の外に運び出そうとしています。

 范さんは、「地震が起きたとき、家には息子とおばあさんしかいなかった。息子は寝室で宿題をしており、おばあさんは応接間で歩行トレーニングをしていた。地震が起きたとき、息子は突然ベッドと窓が揺れ出したのに気づいて、とても怖かったが、急いで部屋を飛び出して応接間に走り、走りながら、『おばあさん、逃げよう!速く逃げよう!』と叫びながら、おばあさんを抱き上げて外に走り出た。後で息子と話したら、本人は事もなげに『何でもないよ』と言っていたが、親としてはやはりうれしくてほっとし、感動して涙がこぼれた」と感無量の様子でした。

 范さんによると、おしゅうとめさんは今年85歳で、軽度の脳梗塞で行動が不自由でした。突然の地震に襲われたとき、おしゅうとめさんは非常に恐怖を感じましたが、幸いなことに、息子さんがわずか14歳にもかかわらず、慌てず、冷静に対応し、祖母を連れて一緒に危機を逃れました。息子さんは小さい頃から祖母にかわいがられており、子どもの頃はよく祖母におんぶされていましたが、大きくなった今はよく、祖母の世話をしているそうです。夏休みの間は、親が仕事で昼間は家にいないため、昼食を作って食べさせたりして、世話をしています。

 范さんがこの動画をSNS上に投稿したところ、多くのネットユーザーは孫が危険を顧みずに祖母を抱き上げて避難するシーンに感動し、男の子に「いいね」を送りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News