【9月25日 AFP】レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)は25日、イスラエル・テルアビブ近郊にある同国の対外特務機関モサド(Mossad)本部を標的として弾道ミサイルを発射したと発表した。最近のヒズボラに対する一連の攻撃は、モサド本部で計画されていたと主張している。

 ヒズボラが弾道ミサイル攻撃を実施したと発表するのは、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による奇襲攻撃を受けて同組織とイスラエルの戦闘が始まって以来初めて。

 イスラエル軍はこれに先立ち同日、テルアビブで空襲警報が鳴り響いた後、レバノンから発射されたミサイルを迎撃したと発表した。

 ヒズボラは声明で「イスラム抵抗運動は2024年9月25日午前6時30分(日本時間同日午後0時30分)、テルアビブ郊外のモサド本部を標的として、弾道ミサイル『カデル1(Qader 1)』を発射した」と述べた。

 さらに、先週レバノンで発生し、部隊司令官を含む多数の死者を出した通信機器爆発事件に言及し、「この本部は、幹部の暗殺とポケベルやトランシーバーの爆発に対して責任がある」と説明。

 弾道ミサイル攻撃はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の住民を支援するため、レバノンと国民を守るために実施したとも付け加えた。(c)AFP