【9⽉22⽇ Peopleʼs Daily】アフリカのコートジボワールでは、ササンドラ川に設けられた大型水力発電所が数千世帯に電力を送っている。中国電力建設集団(Power China)が建設を請け負い、中国輸出入銀行(中国輸銀、China Eximbank)が融資を提供した事業だ。最近では1号機、2号機が相次いで発電を開始した。工事がすべて完成すれば、コートジボワールに年間約5億5400万キロワット時のクリーン電力が供給される。

 中国はアフリカ諸国にグリーン発展の経験を伝え、確実な支援を提供している。これまで、中国・アフリカ協力フォーラムの枠組みの中で、中国はアフリカに対してすでに100件以上のクリーンエネルギーとグリーン発展プロジェクトを実施し、アフリカのグリーンで持続可能な発展を後押ししている。

 2019年時点で、アフリカのサハラ以南では電力供給を受けている人の割合は46.7%だった。しかしアフリカの再生可能エネルギー開発の潜在力は大きい。国際エネルギー機関(IEA)の報告書によると、アフリカは世界の太陽エネルギー資源の60%を享受しており、風力エネルギー、地熱、水力エネルギー資源も豊富だ。中国との協力により、アフリカでは太陽光発電所、風力発電所、水力発電所が出現している。

 モロッコでは、中国企業が建設したヌオ第2期・第3期太陽熱発電所が、100万世帯にクリーンエネルギーを提供し、長期にわたって輸入に依存していたモロッコの電力事情を一変させた。南アフリカでは、中国企業が投資建設したデ・アール風力発電施設が30万世帯の需要を満たす、毎年7億6000万キロワット時のクリーン電力を地元に安定供給している。ウガンダでは、中国企業が建設したカルマ水力発電所の最後のユニットが稼働を開始した。同発電所はウガンダ最大の水力発電所であり、ウガンダの発電容量を50%近く引き上げ、毎年原炭131万トンを節約し、炭素排出量を348万トン削減した。

 砂漠化は多くのアフリカ諸国が直面する厳しい問題だ。中国科学院新疆生態・地理研究所は2017年から、アフリカの関連国によるグレート・グリーン・ウォール計画に協力している。双方はモーリタニア、ナイジェリア、エチオピアなどで、植生を回復させたり、生態回復と地元住民の生計を両立させる放牧の方法などを導入したりしている。中国とアフリカの専門家の研究によると、2000年には72.31%だったサハラ砂漠南縁のサヘル地域の総砂漠化率は、2020年には69.23%に低下した。アフリカの「緑の長城」が建設されれば、サハラ砂漠以南の10余りの国の自然環境が大幅に改善され、数百万人の現地住民に恩恵がもたらされる。

 中国とアフリカ諸国はいずれもエネルギーの転換とグリーン発展の推進に力を入れている。中国とアフリカのグリーン協力は今後も着実に進み、中国・アフリカ運命共同体を手を携えて共に築くことで世界の持続可能な発展により多くのエネルギーを注ぎ込んでいく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News