【9月19日 Xinhua News】ドイツ・フランクフルトで10~14日、自動車産業の国際見本市「アウトメカニカフランクフルト2024」が開かれた。吉利汽車や比亜迪(BYD)などの中国電気自動車(EV)ブランドが初めて集団出展し、ドイツのメディアや業界関係者の注目を集めた。

 独紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」など複数のドイツメディアが報道の中で、見本市に中国製EVが初めて登場したことを取り上げた。見本市の主催者も9日の記者発表会で、中国製EVの出展は専門分野での信頼構築に役立つとの見解を示した。

 中国EVパビリオンでは、吉利汽車控股やBYD、新興メーカーの阿維塔科技(アバターテクノロジー)、中国第一汽車集団の高級車ブランド「紅旗」、賽力斯集団傘下の東風小康汽車などの中国メーカーが海外市場向けの新型車や看板モデルを出展した。浙江吉利控股集団のブースにはEVの複数の新モデルが展示され、多くの来場者を集めた。楊学良(よう・がくりょう)副総裁は報道陣に対し、今年1~8月の同集団の輸出台数は27万5千台に迫り、前年同期比71%以上増加したと紹介した。

 紅旗のブースでは新エネルギー車(NEV)の最新モデルを2モデル、東風小康汽車も新型車3モデルを公開した。阿維塔科技とBYDが出展した複数のモデルも多くの来場者の足を止めていた。

 アウトメカニカは2年に1度開かれ、世界の自動車部品・アフターサービス分野で最も重要なイベントの一つ。自動車アフター市場に特化した見本市でもあり、今年は80カ国・地域の約4200社が参加した。主催者によると、今年は世界自動車整備市場の部品による売上高が7%増の4150億ユーロ(1ユーロ=約156円)に達する見通しで、30年には市場規模が6310億ユーロに上るとみられる。(c)Xinhua News/AFPBB News