【9月19日 AFP】レバノン各地で18日、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が使用しているポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が前日に続いて同時爆発した。保健省によれば、この同時爆発第二波により20人が死亡、450人以上が負傷した。

 ヒズボラに近い筋によると、首都ベイルートのヒズボラの拠点で爆発したほか、国営メディアによれば南部や東部でも爆発があった。

 AFPTVの映像には、この日午後にベイルート南部で行われたヒズボラ戦闘員の葬儀中に爆発が起き、参列者らが避難する様子が捉えられている。

 この件に関してイスラエル側は沈黙を貫いているが、ヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は17日、「重点は北に移りつつある」と述べ、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でのイスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘の目標をヒズボラとの戦いにまで拡大する考えを示していた。

 一方、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は記者団に対し、「この危機を解決する方法は新たな軍事作戦ではないと考えている」と語り、全当事者に向け、「いかなるエスカレーション」をも回避するよう呼び掛けた。(c)AFP