ロシアを軍事的に「打ち負かすことはできない」 カザフ大統領
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【9月18日 AFP】カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は16日、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相との会談で、ロシアを軍事的に「打ち負かすことはできない」と主張し、ウクライナ紛争終結に向けた和平案を検討するよう西側諸国に促した。
ショルツ氏は戦略的に重要な中央アジアとの関係を強化を目的に、15日から3日間の予定で同地域を訪問している。
カザフ大統領府広報部によると、トカエフ氏はロシアによるウクライナ侵攻の話題となった際、「ロシアを軍事的に打ち負かすことができないのは事実だ」と述べた。
さらに「戦争がさらに激化すれば、人類全体、そして何よりもロシア・ウクライナ紛争に直接関与しているすべての国にとって、取り返しのつかない結果を招く」と続けた。
トカエフ氏は中国やブラジルの和平案に言及し、「さまざまな国の和平案を慎重に検討した上で戦闘停止の決定を下し、それから領土問題の議論に移る必要がある」と付け加えた。
カザフスタンは旧ソ連構成国だが、ロシアによるウクライナ侵攻も、2022年9月のウクライナ東・南部4州の併合も承認していない。(c)AFP