【9月17日 AFP】ウクライナは16日、国連(UN)と赤十字国際委員会(ICRC)に対し、同国がロシア西部クルスク(Kursk)州で制圧した地域での状況を検証し、人道支援の取り組みに関与するよう要請したと明らかにした。

 アンドリー・シビハ(Andriy Sybiga)外相はSNSで「クルスク州でのわが国の人道支援活動について、国連とICRCに関与を正式に要請するよう外務省内で指示した」と表明。

「ウクライナは国連およびICRCの活動を促進し、わが国が国際人道法を順守しているのを示す用意がある」と述べた。

 これを受けて国連のステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)事務総長報道官は、同州の状況を評価・検証する用意はあるとした上で、「それにはロシア側の許可が必要だ」と語った。

 一方、ロシアは同日、ウクライナ側の攻撃で約15万人のロシア市民が避難を余儀なくされている事態を非難し、同国の提案を拒否。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は「これは挑発行為に他ならない」とし、国連とICRCには「冷静な対応を求める」と述べた。(c)AFP