体操チャイルズ、パリ銅メダル奪還目指しスイス裁判所に上訴
発信地:パリ/フランス
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【9月17日 AFP】体操女子米国代表のジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)がパリ五輪の銅メダルを取り消された件で、同選手の弁護団は16日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を覆すためにスイス裁判所に上訴した。
チャイルズは当初、種目別ゆかで技の難易度に関する採点の見直しが認められ、ルーマニアのアナ・バルボス(Ana Barbosu)を抑えて銅メダルを手にした。しかし、ルーマニアがCASに提訴した結果、米国側の抗議のタイミングが規定の時間を4秒過ぎていたことが判明したとして、バルボス側が勝訴した。
この騒動を経てバルボスに銅メダルが授与された一方で、チャイルズは国際オリンピック委員会(IOC)からメダルの返還を求められた。
しかしながらチャイルズの弁護団は、抗議が時間内に行われたことを「明確に示す」証拠映像があるとして、CASの裁定に不備があることを根拠に異議を申し立てる意向を示していた。
弁護団はまた、チャイルズに不利な裁定を下したCAS委員会の責任者がルーマニアの顧問を数年間務めていたことから、「重大な利益相反」があったとも指摘。今回の提訴については、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)も支持していると補足した。
チャイルズは銅メダルを剥奪された際に「打ちのめされている」と訴えていたほか、先月にはこの騒動によりソーシャルメディア上で誹謗(ひぼう)中傷のターゲットにされていることを明かしていた。(c)AFP