「無実の被害者」解放を ギャング取り締まりのエルサルバドル
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【9月16日 AFP】エルサルバドルで15日、ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領が推し進める犯罪組織対策で拘束された「無実の被害者」を解放するよう訴えるデモ行進が行われた。
息子が拘束されたという母親(41)は、「私の息子は無実。私の息子は犯罪者ではない」と訴えた。息子のエデニルソンさん(25)は2022年5月、ザカテコルカ(Zacatecoluca)市の職場で、正当な理由もなく身柄を拘束されたという。
ブケレ大統領は2022年3月、ギャングを取り締まるための「戦争」を開始し、非常事態を宣言。逮捕状が不要になるなど、憲法で保障された権利の一時制限措置を発令した。
ブケレ氏の手法は人権団体らに批判されているが、暴力に疲弊していた市民の大半は、殺人事件の発生率低下を歓迎している。
人権団体らは、これまでにギャング関係者として逮捕された8万2000人のうち、約30%は無実と推定されるとしている。(c)AFP