「移民がペット捕食」 バンス米副大統領候補、自説を擁護
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【9月16日 AFP】共和党の副大統領候補、J・D・バンス(JD Vance)上院議員は15日、オハイオ州スプリングフィールド(Springfield)でハイチ移民が住民のペットの猫や犬を食べているという自身の主張を擁護した。
共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は10日に行われた民主党候補カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領とのテレビ討論会で、この主張を繰り返し、国内外で嘲笑を浴びた。その一方で、反移民陰謀論の渦中にあるスプリングフィールドでは、学校や病院などが相次いで爆破予告を受け、閉鎖を余儀なくされている。
オハイオ州選出のバンス氏はCNNで、「私の選挙区の有権者から(移民がペットを食べているという)目撃情報を直接聞いている」と主張。爆破予告は「サイコパス」によるものだとし、自分の責任ではないと語った。
一方、スプリングフィールドの市長や地元の保安官は、バンス氏の言い分を裏付ける証拠はないと非難している。
マイク・デワイン(Mike DeWine)オハイオ州知事(共和党)もABCの番組で、ここ数年、スプリングフィールドに移り住んでいる多数のハイチ移民の大半は、連邦政府による一時保護資格の対象者である点に言及し、「スプリングフィールドのハイチ移民は合法的に滞在している。非常に働き者だ」と述べている。
隣接するペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ(Josh Shapiro)知事(民主党)も15日にCNNで、バンス氏らはこうしたデマを広めて「同胞の米国人を危険にさらしている」とし、「J・D・バンスは恥を知れ」と糾弾した。(c)AFP