【9月15日 AFP】中・東欧の広い地域で豪雨があり、ルーマニアでは洪水で4人が死亡した。救助当局が14日、発表した。

 12日以来、オーストリア、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、スロバキア各国が暴風雨に見舞われた。

 ルーマニアでは、最も被害が大きかった南東部ガラツィ(Galati)で4人の遺体を発見。家屋5000軒が損壊した。

 当局は国内19の地域で数百人が救助されたとし、ドナウ(Danube)川沿いの村で浸水した家屋の映像を公開した。

 チェコでは消防隊員約10万人を動員。13日には、倒木や洪水などによる被害が2900件近く報告された。

 チェコの電力会社CEZによると、14日に約5万世帯が停電した。

 APA通信によると、オーストリアでは15日早朝、ウィーン(Wien)川が氾濫する恐れがあったため、東部の鉄道と首都ウィーンの複数の地下鉄路線が運休。

 洪水で多くの住民が家に閉じ込められた北東部ニーダーエスタライヒ(Lower Austria)州では、救急当局が夜間に約5000回出動した。

 隣国スロバキアでは首都ブラチスラバに非常事態が宣言された。

 ポーランドでは、14日正午すぎから夕方にかけて南西部で最も緊迫した状況になると政府が警告した。(c)AFP