【9月15日 AFP】ボクシング、3団体統一世界スーパーミドル級タイトルマッチが14日、米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で行われ、カネロ(Canelo)ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が判定3-0でエドガー・ベルランガ(Edgar Berlanga、プエルトリコ)を下し、王座防衛を果たした。

 アルバレスはここまで無敗のベルランガを試合を通じて苦しめると、3回にはダウンを奪取。9回には終了間際に強烈な右パンチで相手をぐらつかせ、その後コーナーで休むベルランガに陣営が「起きているか」と呼びかける声も聞こえた。

 プロデビューから16戦連続で初回KO勝ちという記録を持つベルランガも強気な姿勢を崩さず、12回の開始時にはアルバレスを挑発してみせたが、KO劇という試合前の大胆な予言は実現できず、最後は118-109、118-109、117-110の判定3-0でアルバレスが勝利を収めた。

 アルバレスは「うまく戦えた」と話し、「自分が世界最高のファイターだ」と続けた。これで戦績は62勝2敗2分(39KO)となり、WBAとWBC、WBOのベルトを維持している。以前はIBFのベルトも保持していたが、指名挑戦者ウィリアム・スカル(William Scull、キューバ)とのファイトではなく、ベルランガ戦を選んだため、タイトルを剥奪された。

 ベルランガは初黒星となり、22勝1敗となった。(c)AFP