フジモリ元大統領に最後の別れ ペルー
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【9月15日 AFP】ペルーで14日、アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の埋葬式が執り行われた。11日の死を受けて、同国では3日間、国を挙げて喪に服していた。
フジモリ氏は1990年から2000年までの在任中、左翼ゲリラを掃討し、経済を立て直したことで広く国民に支持された。
葬儀に参列するため100キロ以上を移動してきた実業家の男性(43)は、「テロと戦う勇気があった」「フジモリズムは不滅だ」とAFPに語った。
一方、他の人々にとっては、権力欲に駆られた独裁者だった。重大な人権侵害の罪で、約16年間服役した。
がんを患い、長い闘病の末に死去。86歳だった。
首都リマの国立劇場ではこの日、葬儀のミサが行われ、定員1500人の会場は満席となった。娘のケイコ(Keiko Fujimori)氏は、「あなたはついに憎しみと復讐(ふくしゅう)から解放された」と語り、「16年間の不当な投獄」を非難した。
会場の外でも、数百人が大型スクリーンで葬儀の様子を見守った。フジモリ氏の人形や写真を手にしている人の姿も多く見られた。
ミサの後、ひつぎは大統領府に運ばれ、ディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)大統領主催の式典が行われた。その後、リマ東部の墓地に埋葬された。
12、13両日には文化省の建物でひつぎが一般公開され、数千人が最後の別れのため長蛇の列を作った。(c)AFP