マクラーレンがチームオーダー導入へ ノリスの支援優先
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【9月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)は、ランド・ノリス(Lando Norris)がドライバーズ選手権でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を倒してタイトルを獲得するのを手助けするべく、今週末の第17戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2024)でチームオーダーを導入する態勢を整えている。
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラ(Andrea Stella)氏は、12日に掲載された英BBCのインタビューで、「ランドに偏った支援をする」との意向を示した。これを受けて、マクラーレンはチームとして干渉しないというこれまでの方針を放棄すると大きく報じられた。
ステラ氏は「全体的なコンセプトとして、われわれは勝利へのとてつもない決意を持っているが、正しい方法で勝ちたい」とし、「われわれはランドに偏った支援する。だが、チームの原則にあまり妥協しすぎないようにやりたい」「われわれの原則は、チームの利益が常に最優先であるということ。そして次に、両ドライバーに対して公平でありたい」と述べた。
今季残り8レースでそのうちスプリントが3レース組まれている中、ノリスはドライバーズ選手権で首位のフェルスタッペンに62ポイント差の2位につけている。
チームメートのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)もトップから106ポイント差の4位につけており、コンストラクターズ選手権争いで首位のレッドブルに8ポイント差まで肉薄するマクラーレンの復活に重要な役割を果たしている。
現在の調子からすれば、バクー市街地サーキット(Baku City Circuit)で行われる今週末のアゼルバイジャンGPではマクラーレンが優勝し、コンストラクターズ選手権で2年以上ぶりにレッドブルをトップから引きずり下ろす可能性がある。
昨季は独走で年間優勝を果たしたフェルスタッペンだが、6月の第10戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2024)を最後に6レース勝利から遠ざかっている。
フェラーリ(Ferrari)の元エンジニアであるステラ氏は、両ドライバーがチームの決断を受け入れたことを明らかにし、「オスカーに『勝利を譲ることはできるか?』と聞くと、彼は『つらいことだが、今はそれが正しいならやる』と言った」と述べた。(c)AFP