「英雄になりたかった」元消防士逮捕 放火の疑いで チリ
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【9月10日 AFP】南米チリの警察は9日、今年2月に137人が死亡、住宅数千棟が延焼した大規模火災をめぐり、元消防士を放火の疑いで逮捕した。元消防士は、消火活動に従事することで「英雄」になりたかったとみられている。
逮捕されたのはエリアス・サラザール容疑者(39)。消防団員1人と、森林管理当局者1人もすでに逮捕されている。当局は当初から、火災原因は放火の可能性が高いとみていた。
サラザール容疑者は消防団員の経験があり、逮捕されるまでは国家防災対策庁(SENAPRED)の職員だった。
中部バルパライソ(Valparaiso)の警察官はこの日、サラザール容疑者について、「実行犯」として少なくとも1か所で放火した疑いがあると述べた。動機は「緊急事態に駆け付けて救助活動に参加し英雄になる」ことだったと説明した。
同容疑者は10日に出廷する予定。
2月の火災は、首都サンティアゴから北西へ約110キロの地点にある沿岸都市ビニャデルマル(Vina del Mar)周辺で、複数の場所で同時に発生した。(c)AFP