【9月10日 Xinhua News】中国遼寧省瀋陽市は6日、市のPRイベント「ニーハオ、瀋陽」をドイツのミュンヘンで開いた。現在の瀋陽を全方位的に示すことで企業や資本の誘致、人材やノウハウの導入を後押しし、国際経済・貿易協力と人的・文化交流を深めるためのイベントで、同国の政財界の150人余りが出席した。

 中国の林凱(りん・がい)駐ミュンヘン代理総領事は、今年前半(1~6月)のドイツの対中投資が73億ユーロ(1ユーロ=約158円)と半期過去最高を記録したと紹介。記録更新はドイツ企業の中国市場に対する自信を十分に示しているとし、両国企業の各分野での実務協力と優位性の相互補完は、利益の共有と互恵・ウインウインを実現したと述べた。両国間の経済・貿易協力は両国関係を安定させる「バラスト」の役目を果たすだけでなく、中欧関係の「安定装置」にもなるとの考えを示し、ドイツの友人が今回を契機として中国で商機を発掘し、市場を開拓することを歓迎すると語った。

 ドイツ自動車大手BMWグループのボルカー・レツガス中国合弁事業バイスプレジデントは、同グループにとって瀋陽は重要な戦略拠点で、瀋陽工場は2003年の設立以降、着実な発展を続け、今ではグループ最大の生産拠点の一つとして世界のBMW車の3分の1を生産していると説明。BMWの600万台目が今年、瀋陽で完成したことはグループのグローバル配置における瀋陽の重要な地位を示しているとし、今後も市と協力を深め、瀋陽生産拠点の持続的で健全な発展を推進していきたいと述べた。

「ニーハオ、瀋陽」は2023年から東京やソウル、パリ、ジュネーブ、シドニーなどで開催され、瀋陽のPRと交流・協力強化に力強く貢献している。(c)Xinhua News/AFPBB News