ブラジル森林火災の煙、主要都市や隣国にも
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【9月10日 AFP】アマゾン(Amazon)熱帯雨林やブラジル各地で発生した森林火災に伴う煙が9日、サンパウロ(Sao Paulo)やリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)など主要都市を覆ったほか、隣国にも拡散した。
国立宇宙研究所(INPE)の研究者、カルラ・ロンゴ(Karla Longo)氏は、衛星画像では国土の60%が煙の影響下にあることが示されていると説明。「近隣諸国や大西洋も含めれば、影響下にある地域は8日時点で約1000万平方キロに達した」と語った。
世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア(IQAir)」によると、中南米最大の都市サンパウロでは、微小粒子状物質(PM2.5)濃度が1立方メートル当たり69マイクログラムと、世界保健機関(WHO)が設定している許容限度のほぼ14倍に達した。
アルゼンチン、ウルグアイ両国の当局は、9日時点でブラジルの火災に伴う煙が自国の一部に影響を及ぼしていると明らかにした。
米海洋大気局(NOAA)の衛星画像は、9日にアンデス山脈(Andes)沿いに南に流れる灰色の厚い煙の層を捉えている。(c)AFP