EU、イラン製ミサイルの対ロ移転情報を共有 「重大な結果」もたらすと米警告
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【9月10日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)は9日、イランがロシアに弾道ミサイルを提供していることを示す「信頼できる」情報を同盟国間で共有していると述べた。米国はこの問題について、「重大な結果」をもたらすと警告した。
欧州委のペテル・スタノ(Peter Stano)報道官(外交・安全保障政策担当)は、「イランの弾道ミサイルがロシアに提供されていることを示す、同盟国からもたらされた信頼できる情報について承知している」と表明。「われわれは加盟国とともに調査を進め、事実が確認されれば、ウクライナに対するロシアの違法な侵略戦争へのイランの支援が大幅に拡大していることを意味するものとなる」と語った。
その上で、「EUの各指導者は立場を常に明確にしてきた。EUは域外パートナー国と連携して迅速に行動する。それにはイランに対する新規かつ重大な制限措置の導入も含まれるということだ」と述べた。
米国務省のベダント・パテル(Vedant Patel)報道官も記者団に対し、「イラン製弾道ミサイルの対ロシア移転は侵略戦争に向けたイランの支援が劇的にエスカレートすることを意味する」とし、そうした動きに対しては「重大な結果をもたらす用意があることをわれわれは明確にしてきている」と語った。
この問題についてイラン外務省のナセル・カナニ(Nasser Kanani)報道官は、「イランが戦争の一方の当事国に兵器を輸出しているとの主張を強く否定する」と述べた。ロシアは明確に否定していない。(c)AFP