【9月9日 AFP】シリア国営メディアは9日、イスラエルが夜間に中部ハマ(Hama)県を攻撃し14人が死亡したと報じた。人権監視団は、軍事施設を狙った攻撃としている。

 イスラエル軍は、2011年にシリア内戦が始まって以来、数百回にわたりシリアを空爆してきた。今回の攻撃についてはコメントを出していない。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)は同日、医療筋の話として「マスヤフ(Masyaf)周辺の複数地点へのイスラエルによる攻撃で14人が死亡した。負傷者は43人、うち6人は重傷」と伝えた。

 一方でNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、夜間の「激しい空爆」で18人が死亡したと報告した。うち8人については戦闘員としている。負傷者は32人とした。

 SANAは、イスラエル軍がレバノン北西部の方角から「8日午後11時20分(日本時間9日午前5時20分)ごろ、シリア中部にある複数の軍事施設を標的に空爆を行った」と軍情報筋の話として伝えた。また、防空システムがミサイルを「数発撃ち落とした」とも伝えている。(c)AFP