【9⽉14⽇ Peopleʼs Daily】イタリア人観光客のタランテッラさんは「夜店が好きです。清補涼(デザート冷スープの)、エビせんべい、アイス、いろいろな果物。本当においしいです」と話した。「三亜の果物はとても安い。私は20元(約400円)で5箱買いました。フランスだったら少なくとも100元(約2000円)相当はします」――。これは、フランス人旅行ブロガーの言葉だ。

 中国・海南省(Hainan)三亜市(Sanya)の観光人気が高まっている。同市観光発展局によると、2024年上半期に同市外部からやって来た宿泊客は前年同期比264.98%増の延べ31万9800人だった。ベトナム、モンゴル、タイ、シンガポール人の観光宿泊客数は2019年同期を上回った。最も多いのはロシア人で、2024年1~5月実績では延べ3万8000人だった。

 ロシア人観光客を魅了する要因の一つに伝統医学がある。ロシアから娘2人を連れてやって来たラマラさんは、中国伝統医学を扱う三亜市中医院の評判を聞いて、試しに施術してもらった。すると母娘3人ともに体の一部にあった痛みが緩和した。同医院は2002年に中国初の「中国伝統医学療養旅行」を始めた。すでに観光客10万人以上が、中国医学の効能を実感したという。

 三亜市では、熱帯雨林と海洋の自然環境、さまざまな伝統文化、スポーツ体験を組み合わせた観光商品の開発が熱心に進められている。ゴルフも楽しめるツアー、海島探索、海洋関連の科学と技術を知ることができる旅などだ。この努力は、夏休み期間中の親子連れ観光客の獲得にも貢献した。さらに、東南アジアの旅行業者を招いて観光地や高級ホテル、特色ある飲食、無形文化などの観光資源を体験してもらうこともしている。

 行政も外国人の三亜市訪問の利便性の向上を進めている。2月9日には、59か国の人々のビザなし訪問の事由に商取引、親族訪問、医療、展示会、スポーツ競技などを追加して、海南省内に最大で30日まで滞在することを認めた。7月30日からは、香港(Hongkong)およびマカオ(Macau)から海南省に来た外国人観光団については、144時間までのビザなし滞在を認めた。

 三亜鳳凰国際空港(Sanya Phoenix International Airport)でも通関手続きの利便化が図られた。また、三亜市内の高級ホテルはロシア語や英語などの多言語対応を行っており、観光地でも多言語表示の水準が向上している。政府サービスセンターの12345ホットラインは英語、韓国語、ロシア語、日本語の4言語サービスを24時間体制で提供するようになった。

 2023年7月から現在までに海南省と香港、ソウル、ジャカルタ、ハノイ、アルマトイ、アスタナ、釜山、バンコク、プノンペン、シンガポール、ウランバートル、モスクワ、クラスノヤルスク、ロンドンの14か所を結ぶ16の航空路線が開設された。2024年上半期には三亜と国外および香港とマカオを結ぶ航空便の発着は累計1777便で、利用者は延べ24万8000人に達した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News