クルーズ船の旅の鉄道版「パンダ特別列車」が提供する新たな旅の楽しみ
このニュースをシェア
【9⽉13⽇ Peopleʼs Daily】ジャイアントパンダの姿が描かれた車両をバックに、乗客が次々に記念写真を撮る。抱き枕にもパンダの絵がある。菓子でさえパンダの形だ。これがジャイアントパンダづくしの「パンダ特別列車」だ。乗客459人を乗せた観光列車Y152の「パンダ特別列車・什邡号」は午後5時10分に中国・四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)内の成都西駅をゆっくりと出発した。これから東北地方を目指し、16日間をかけてゆっくりと周遊する。
車内には洗面室、更衣室、シャワールームなどが設けられている。コンパートメントのドアを開けると、清潔感のある四つのベッドがあった。テレビや呼び出しボタン、収納キャビネットもそろっている。乗客の一人はベッドの頭側を指さして「ここにコンセントがあるから、いつでも携帯電話を充電できる」と笑いながら言った。
廖勇(Liao Yong)さんは夕食時になったので、仲間と一緒に食堂車に向かった。のりを使ってパンダの柄にしたおにぎりや、もち米と黒米を使ったパンダだんご、さらに鉢鉢鶏や担担麺、葉児粑などの四川の名物料理も出された。廖さんは定年退職してから、友人と「パンダ特別列車」の旅を楽しむことにした。観光地では下車して美しい景色を楽しみ、再び乗車したら楽しみながら英気を養うことができる。まさにクルーズ船の旅の鉄道版だ。
「パンダ特別列車」を運行するのは中国国家鉄道集団成都局集団(China Railway Chengdu Group)だ。交通、宿泊、娯楽を一体化した「パンダ特別列車・什邡号」は、年配層の新たな観光ニーズに基づき、東北各地の自然風景や民俗文化、歴史や文化などの観光資源を堪能できるよう企画した。車掌の鄭莉(Zheng Li)さんは、「『パンダ特別列車』には安全スマート電子ロック、映像音響娯楽設備、シャワーなどが増設されました。アフタヌーンティー会や特別カラオケ大会など、お客様のさまざまなご要望に応じたサービスも提供できます」と説明した。
「パンダ特別列車」は2021年3月の運行開始以来、甘粛省(Gansu)の敦煌(Dunhuang)、新疆(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のウルムチ(Urumqi)、内モンゴル(Inner Mongolia Autonomous Region)のエジン(Ejin)、雲南省(Yunnan)のシーサンパンナ(Xishuangbanna Dai Autonomous Prefecture)、山東省(Shandong)の煙台(Yantai)に向けて累計84本が運行され、利用者は延べ2万人余りに達した。
「パンダ特別列車」の運行会社の関係者によると、四川省、重慶市(Chongqing)、貴州省(Guizhou)では観光需要が高まり続けている。観光列車の運行本数は200本以上に達し、利用者は累計で10万人近くに達した。「パンダ特別列車」では、歴史と文化を知る旅行、自然の風景を楽しむ旅行、特色ある美食を楽しむ旅行など、テーマ別に中国の各観光地を巡る路線を多く設けた。また、「春の花見、夏の避暑、秋の景観、冬の養生」という季節ごとのテーマも設けられた。
中国の観光市場では今、個性化、快適化、利便化、多様化など、さまざまなニーズが発生している。「パンダ特別列車」はこれらのニーズを満たし、さまざまな楽しみを提供する新たな観光商品だ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News