【9月8日 AFP】ウクライナの治安当局は7日、ロシアの国境地帯の弾薬庫を攻撃したと発表した。一方、ロシア軍はウクライナ東部の前線でさらに前進したと主張した。

 ウクライナはまた、ロシアが夜間に首都キーウに向けて無人機67機を発射したが、うち58機を撃墜したと明らかにした。

 ウクライナと国境を接するロシアのボロネジ(Voronezh)州では6日夜から7日未明にかけて、大規模な火災と複数の爆発が報告され、当局は近隣住民を避難させた。

 同州のアレクサンドル・グセフ(Alexander Gusev)知事はテレグラムで、防空システムが7日未明、同州西部上空で「無人機1機を検知し、無力化した」と発表。負傷者はいないが、無人機が落下した際に大規模な火災が発生し、「爆発物に引火して爆発を引き起こした」と述べた。

 ウクライナ保安局(SBU)は後に、ロシアの弾薬庫を攻撃したと主張した。

 ウクライナ東部と南部の前線の地元当局は、7日にロシア軍の砲撃で少なくとも6人が死亡したと報告した。

 ロシア軍は同日、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州で、主要物流拠点ポクロウシク(Pokrovsk)の南東約25キロの地点にある集落カリノベ(Kalynove)を制圧したと発表した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、ウクライナ侵攻の主目的は、ドネツク州とルハンスク(Lugansk)州から成るドンバス(Donbas)地方の占領だと語った。(c)AFP