【9月8日 AFP】レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)は8日未明、イスラエル北部の町をロケット弾で攻撃したと発表した。その数時間前にレバノン保健省は、イスラエルの攻撃により南部で民間防衛隊員3人が死亡したと明かしていた。

 ヒズボラは「敵の攻撃、特に(民間防衛隊員が殺害された)攻撃への報復として」、イスラエル北部のキリヤトシュモナ(Kiryat Shmona)にロケット弾の一斉射撃を実施したと説明した。

 レバノン保健省の7日の発表によると、南部フルーン(Froun)村でイスラエル軍の空爆により火災が複数か所で発生。消火活動に当たっていた民間防衛隊がイスラエル軍の標的となり、隊員3人が死亡した。

 同省によれば、さらに2人が負傷、そのうち1人は重傷だという。

 レバノン民間防衛隊は声明で、職員3人が「消火任務を終えた後、消防車を標的としたイスラエルの空爆」で殺害されたと発表。

 保健省は「レバノン国家機関のチームを標的にした露骨なイスラエルの攻撃」だと非難した。(c)AFP