内モンゴル自治区、中国の北向き開放の「橋頭堡」築く
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【9月6日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区は東北地域、華北地域、西北地域にまたがり、国内8省(自治区)とロシア、モンゴルに隣接する。国境線は約4200キロに上り、対外開放されている口岸(通関地)は20カ所を数える。同自治区はここ数年、自らの優位性を十分に発揮し、さまざまな措置を講じ、中国の北向き開放の重要な「橋頭堡」(きょうとうほ)の構築で実績を上げている。
自治区商務庁の統計によると、今年上半期(1~6月)に各口岸を経由して出入境した貨物量は前年同期比28・1%増となり、満洲里、甘其毛都(ガンツモッド)など4カ所では過去最高を更新した。各口岸の出入境者数は91・8%増の230万人を超えた。自治区の貿易額は10・8%増の997億8千万元(1元=約20円)で、伸び率は全国平均を4・7ポイント上回り、新エネルギー車(NEV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品の「新三様(新たな定番3品目)」と中古車の輸出額、「辺民互市貿易」(国境付近の住民間の自由市場での取引)による貿易額はいずれも倍増を実現した。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の運行本数は23年末時点で累計4万2千本を超えた。
自治区は対外開放をめぐり、国家級経済技術開発区、総合保税区、越境電子商取引(EC)総合試験区、辺民互市貿易区など33カ所あるプラットフォームの活力向上に力を入れており、二連浩特(エレンホト)市では1~6月の辺民互市貿易による貿易額が3億元を超え、4・9倍になった。
「海外進出」と「外資導入」を結びつけ、経済・貿易分野の二国間協力メカニズムを十分に利用し、継続的に対外協力ルートも広げている。外資による投資の保護を強化し、外資の内国民待遇を保障することで、外資の導入と利用を強めており、自治区の23年の外資導入額は実行ベースで55億8千万元、新たに設立された外資系企業は4・2倍の167社に上った。(c)Xinhua News/AFPBB News