【9月6日 Xinhua News】中国山西省と陝西省の境に位置する黄河壺口瀑布ではこのほど、大雨が続いた影響による増水のピークが滝を通過した。最大流入量は毎秒3千立方メートルを超え、本流と支流がつながり、長さ千メートル近い瀑布群を形成。水面と川岸が同じ高さになる珍しい光景が出現した。

 壺口瀑布は黄河流域の一大奇観として知られる。黄河は晋陝峡谷を流れ、山西省吉県に達すると、川幅が300~400メートルから一気に50メートルほどに狭まり、落差30メートル以上の高さを流れ落ちる。水が巨大な壺に注がれるように見えることから、壺口瀑布と名付けられた。

 地元の水文部門によると、晋陝峡谷を通る無定河、三川河、悖牛(ぼつぎゅう)川など多くの黄河の支流で増水がピークとなり、黄河壺口瀑布の最大流入量は毎秒3千立方メートルを超え、通常の約8倍となったという。豪雨と増水ピーク通過の影響により、黄河壺口瀑布風景区はいったん臨時休業したが、その後営業を再開した。(c)Xinhua News/AFPBB News