【9月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、11月の米大統領選で民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領を支持すると表明した。皮肉めいた発言を受け、ジョー・バイデン(Joe Biden)米政権はロシア側に対し、改めて米国の選挙への「干渉」をやめるよう求めた。

 プーチン氏は米国の政治・社会問題にしばしば言及するが、皮肉な態度をとることが多い。

 プーチン氏は極東ウラジオストク(Vladivostok)で開催中の東方経済フォーラム(EEF)の質疑応答で、「まず、バイデン氏は自身の支持者全員にハリス氏を支持するよう勧めた」と述べた。

 プーチン氏は皮肉な笑みを浮かべながら「さあ、われわれもそうしよう。彼女を支持しよう」と聴衆に呼び掛けた。

 バイデン氏は7月、高齢と健康面への懸念を受け大統領選から撤退。後継候補としてハリス氏を支持すると表明した。

「彼女は誘うように笑う。それは彼女が万事うまくいっていることを示している」「(前米大統領のドナルド・)トランプ(Donald Trump)氏は歴代のどの米大統領よりも多くの制裁をロシアに課したが、ハリス氏がうまくやっているなら、そうした行動を控えるだろう」と続けた。

 プーチン氏は2月、バイデン氏の方がトランプ氏よりも「予測可能」でロシアにとって望ましいと発言。米政権はこの際も、プーチン氏に米国の選挙に干渉しないよう求めていた。(c)AFP