【9月6日 AFP】フィリピン北部タルラック(Tarlac)州バンバン(Bamban)市で中国人が運営するオンライン賭博センターが摘発された事件で、関与が疑われ、逃亡先のインドネシアで身柄を拘束されたアリス・リアル・グオ(Alice Leal Guo)前市長が6日朝、フィリピンに強制送還され、帰国と同時に逮捕された。

 バンバンのオンライン賭博センターでは、フィリピン人と外国人、計数百人が詐欺を強要され、拒否すれば拷問される危険にさらされていたことが発覚している。

 グオ容疑者には、この賭博センターに関連した汚職、マネーロンダリング(資金洗浄)、人身売買の容疑がかけられている。

 フィリピン当局によれば、グオ容疑者は政府のチャーター機で6日午前1時30分ごろ、マニラ国際空港(Manila International Airport)に到着。入国管理局によると、現在、国家警察に勾留されている。

 入国管理局のノーマン・タンシンコ(Norman Tansingco)局長は声明で「アリス・グオの送還は、フィリピンの司法制度にとって重要な成果であり、他国の当局や法執行機関との効果的な連携を際立たせている」と述べた。

 グオ容疑者は、バンバン市の賭博センターと詐欺の実態に関する公聴会への出席を拒否したため、上院も強制措置を求めていた。(c)AFP