【9月5日 AFP】イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は5日、同軍は占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のパレスチナ武装勢力を「総力を挙げて」たたくべきだと述べた。イスラエル軍は西岸で大規模な軍事作戦を展開し、数十人を殺害している。

 国防省の声明によれば、ガラント氏は「われわれはテロリズムの復活に直面する中、(西岸の)ユダヤ・サマリア(Judea and Samaria)地区全域でテロ組織を根絶している」と述べた。

さらに、イスラエル軍が軍事作戦を展開している都市や難民キャンプの名前を挙げながら、「さまざまな名を持つこれらのテロ組織は、ヌール・アル・シャムス(Nur al-Shams)であれ、トルカレム(Tulkarem)、ファラ(Faraa)、ジェニン(Jenin)のどこであれ壊滅しなければならない」と述べた。

 ガラント氏は「テロリストは一人残らず排除しなければならない。降伏してきたら拘束しなければならない。総力を挙げる以外に選択肢はない」

 ガラント氏は軍幹部との軍事作戦の評価会議の後、同作戦を「芝刈り」になぞらえた。

「基本的には芝刈りをしているが、いつか根絶やしにしなければならない時が来る」と述べた。

 また、「兵士を危険にさらさないため」、「必要ならばどこであろうと」空爆を行うよう軍に命じたと述べた。

 イスラエル軍は8月28日、西岸北部のジェニン、トゥバス(Tubas)、トルカレムで同時に軍事作戦を開始した。

 パレスチナ自治政府(PA)の保健省によると、この軍事作戦で戦闘員を含むパレスチナ人少なくとも30人が死亡、140人が負傷した。(c)AFP