【9月6日 CGTN Japanese】パリ五輪の女子テニスシングルスで金メダルを獲得した中国の鄭欽文選手は、最近行われた全米オープンで準々決勝への進出を果たました。彼女の商業的価値はパリ五輪後、さらに上昇しています。

　実は鄭欽文の個人的な商業的価値は2023年にはすでに目に見えて上昇していました。フォーブスが発表した2023年度女子スポーツ選手収入ランキングによると、720万ドルで第15位となっていました。

　テニスのグランドスラムは賞金が高額です。全米オープンを例に挙げると、鄭欽文は2023年には優勝は逃したものの8強入りし、賞金45万5000ドルと430ポイントを獲得しました。賞金額は日本円にすると、約6760万円になります。2024年の全米オープンの賞金総額は前年比15%増の7500万ドルに上昇し、引き続きグランドスラム賞金額のトップを走り続けています。

　テニス選手の収入源は試合の賞金だけにとどまりません。米国のスポーツビジネスニュースメディアの「Sportico」が発表した2023年女子スポーツ選手収入ランキングでは、米国のテニス選手・ココ・ガウフが2270万ドルでトップに立ち、同じくテニス選手のポーランドのイガ・シフィオンテクが2190万ドルで第2位でした。同ランキングで上位8選手のうち7人がテニス選手でした。

　鄭欽文の活躍ぶりはスポーツ分野のみならず、ビジネス分野でもセンセーションを巻き起こしています。中国のドウイン(大手ショート動画プラットフォーム)のデータによると、7月29日から8月4日にかけて、ドウインのeコマースで「鄭欽文」に関連する検索量が前週比3倍以上も増加しました。大手eコマースの「Tモール（天猫）」のデータでは、北京時間8月3日の鄭欽文のパリ五輪での優勝から8月5日までの間、200万人以上がTモールで「小球（小さなボール、卓球、バドミントン、テニスなど）」関連商品を検索し、うちテニス関連用品の検索量は前年同期比300%増えました。

　鄭欽文関連の「テニスラケット」「テニスシューズ」などはいずれも人気検索キーワードです。また、Tモールのウィルソン公式旗艦店では「鄭欽文」が使用したものと同じデザインのプロテニスラケットV 14を48時間以内に3000人以上が購入カートに入れ、売上高は前年同期比2000%の急上昇を示し、Tモールテニスカテゴリーの売上高トップの商品となりました。別のeコマースプラットフォーム「タオバオ（淘宝）」では、鄭欽文が優勝した際に着ていた「金メダルしかない」Tシャツの検索量がそれまでの1週間に比べて111%上昇しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News