【9月6日 Xinhua News】中国山東省の検査企業、山東匠造検測はこのほど、同省濰坊市で日本の船舶・輸出入貨物検査法人、新日本検定協会(SK)と検査基準・方法や技術相互認定に関する提携に合意した。中日両国間の第三者検査分野で検査結果の相互認定が実現するのは初めて。両国間の食品・農作物貿易の利便性をさらに向上させ、農業貿易を促進する。

 中国から日本へ輸出する食品や農作物には厳しい検査、検疫プロセスがあり、日本側の基準を把握していても、検査基準や技術の違いから国内で検査に合格したものが日本で返送・廃棄処分になることがある。

 山東匠造検測の付秀玲(ふ・しゅうれい)董事長は、提携合意により食品・農作物検査の基準や方法、技術で日本と足並みを揃えることができると指摘。技術基準や品質管理、基準制定方法で双方の検査測定体系の一致性を確保するだけでなく、検査結果を実験室間で相互に採用することも可能になり、堅実な相互信頼、相互認定の基礎が築かれたと述べた。同社が検査した中国産食品・農作物は今後、円滑な通関を実現し、よりスムーズに日本市場へ投入されるとし、特に日本の命令検査リストに掲載されている製品に関しては、日本の基準と方法に厳しく沿った検査を実施することで合格率を確実に高めることができ、中国産農作物を日本市場でスムーズに流通させる上で強力な保障になると説明した。

 日本は山東省の重要な農業貿易パートナーで、2023年の対日農作物輸出額は309億5千万元(1元=約20円)と農作物輸出全体の21%を占めた。今回の相互認定メカニズムの確立は、中日間の食品・農作物通関円滑化メカニズムにおける革新的成果であり、グローバル農業協力の手本となり、多くの良質な農作物の国際市場進出を後押しすることになる。(c)Xinhua News/AFPBB News