【9月4日 AFP】研修医レイプ殺人事件をきっかけに数週間にわたり抗議デモが続くインド・西ベンガル(West Bengal)州の議会は3日、レイプ罪の法定刑を終身刑または死刑に引き上げる法案を可決した。

 州都コルカタ (旧カルカッタ、Kolkata)の病院で8月9日に女性研修医(31)の血まみれの遺体が発見されたのを受け、同州では抗議デモが続いている。

 法案は、レイプ罪の法定刑を10年以上の禁錮刑から終身刑または死刑に引き上げる内容。女性に対する暴力の慢性化への怒りを示すものだが、大統領はまだ承認していない。

 インドでは連邦刑法が全国一律に適用されるため、矛盾する州法に効力は認められず、同法案は主に象徴的なものにすぎない。だが、大統領が承認すれば、例外として有効になる可能性がある。(c)AFP