伊のパラボート選手、レース中に電話使い銅メダル失う
発信地:パリ/フランス
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【9月2日 AFP】1日に行われたパリ・パラリンピックのローイング男子シングルスカル(運動機能障害PR1)で3位に入ったジャコモ・ペリニ(Giacomo Perini、イタリア)が、レース中に通信機器を使用したとして失格となり、銅メダルを逃した。
骨腫瘍のため右脚が義足のペリニは、決勝で3位に入ったが、国際ローイング連盟(World Rowing)が「レース中に通信機器を使用していたことが判明したため、大会から除外して最下位とする」と発表した。その後、4位でレースを終えたエリック・ホリー(Erik Horrie、オーストラリア)に銅メダルが授与された。
この件では、金メダルを獲得したベンジャミン・プリチャード(Benjamin Pritchard、英国)が、「ペリニはボートに電話を載せていたが、あのようなコミュニケーションは許可されていない」と主張。「(ローイングでは背中の方に向かってボートを進めるが)障害がある僕らは振り向けず、後ろを確認できない」と話し、「パラリンピック決勝の舞台で、なぜあんなことをしようと思ったのか分からない」と続けた。
「レース中に見たことのない光景だったから、きょうのレースで試したというのはとても興味深い」 (c)AFP