トヨタ燃料電池プロジェクト 北京で操業開始
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【9月1日 CGTN Japanese】トヨタ自動車の燃料電池の研究開発と生産プロジェクトがこのほど、北京経済技術開発区で正式に操業を開始しました。同プロジェクトは北京市にとって、水素エネルギー分野で導入した最大の外資プロジェクトの一つとして、その第1期は、燃料電池システムの最大年間生産能力が1万台に達すると見込まれ、水素自動車の燃料電池の難題の解決を加速させ、水素エネルギー産業の発展をさらに推進するものとされます。
プロジェクトの操業開始に伴い、水素燃料電池システムTL Power 150が最初にラインオフしました。この製品は重さが軽く、体積が小さく、効率が高く、水素消費が少なく、定格出力が150 キロワットに達し、大型商用車でも道路で走行することができ、システムの高度な集積化、重要な部品のさらなる中国産化を実現するなどといった特徴を備え、耐用時間は3万時間に達します。これまでにこのプロジェクトの主体となる二つの会社は、TL Power 150を含む三つの燃料電池システムを共同で発売しており、全長8.6メートルの中型バスから全長12メートルの大型バス、さらに積載量4.5トンの小型トラックから49トンの大型トラックまで使うことができ、さまざまなシーンに広く対応できます。
プロジェクト責任者の楊凱氏は「政策、人材、資金などの面で支持を受け、プロジェクトの実施、操業が後押しされている」と述べました。同開発区では「先にリース、後に譲渡」政策(開発区が一定の条件付きで土地をリースし、会社側が条件を満たした場合には土地が譲渡される)を打ち出し、会社側の工場設置に使うコストを下げ、企業が限られた資金をできるだけ多く生産に投入し、資金力を事業の発展に集中できるようにしています。同プロジェクトはまた、水素エネルギー産業の政策資金奨励を獲得しており、研究成果の実用化が加速されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News