【9月2日 Xinhua News】中国吉林省松原市乾安県にある大遐(だいか)牧畜農場では現在、栽培面積4万ムー(約2670ヘクタール)のトウモロコシが成熟期を迎えている。

 地元では雨が降らず地面が干上がることが毎年のように繰り返され、農業生産を大きく制約していた。同牧畜農場ではここ数年、産業チェーン全体において精密な種まき、浅い地中にチューブを埋設する地中点滴かんがいなどの現代農業技術を取り入れ、食糧(穀物、豆類、芋類)の年間生産量は5万6千トン、年間売上高は1億1千万元(1元=約20円)を突破して、全要素生産性の向上を実現した。

 農場を運営する乾安県大遐牧畜農場農業総合開発は千ムー(約67ヘクタール)のモデル区域にスマートかんがいシステムを導入。水と肥料の供給を精密に制御し、農作物の生育状況や土壌環境などのリアルタイム監視を行うことで、栽培農家に科学的な意思決定支援プランを提供し、栽培管理過程を最適化している。

 同県では今年、20万ムー(約13333ヘクタール)のトウモロコシ単位生産量向上プロジェクトを実施しており、既存または新たに整備した高規格農地、基本的なかんがい条件をベースとしたトウモロコシ生産量の精密な調整システムを集中的に構築。広大な面積で均衡の取れた食糧増産を推進し、食糧の豊作と農家の増収を促している。(c)Xinhua News/AFPBB News