【9月2日 Xinhua News】中国甘粛省蘭州市の工房で、職人の阮熙越(げん・きえつ)さんがスタンドの光の下、針でひょうたんの表面を彫り込んでいく。ひょうたんは一般的な8の字型ではなく、卵ほどの大きさで、皮は薄く柔らかい。蘭州ひょうたん雕刻は微細な図案で知られ、2006年には同省の無形文化遺産に登録された。曾祖父から4代目の熙越さんは「文化はみんなの事業。みんなが薪を拾ってこそ文化という炎をより盛んにすることができる」と語る。

 一方、海南省のヤシの実彫刻の代表的伝承者、呉名駒(ご・めいく)さんは、中学生の時に偶然訪れたヤシの実彫刻工場で年配の技術者に弟子として迎えられた。2008年に国家級無形文化遺産リストに登録され、現在、呉さんは若い世代の芸術家の育成にも積極的に取り組み、ヤシの実彫刻の可能性を広げている。(c)Xinhua News/AFPBB News