シナーがグランドスラム2勝目 フリッツ下し全米OP優勝
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【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は8日、男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-3、6-4、7-5で第12シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を下し、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)に続く四大大会(グランドスラム)通算2勝目を挙げた。
イタリア人男子の全米制覇は史上初で、これが今季のマッチ55勝目とツアー6勝目となった。
今シーズンは二つ年下の21歳カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)も全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)を制してグランドスラムの優勝回数を4に伸ばしており、2人がテニス界の新時代の中心としての立場を固めている。
大会前には、今年に入り2度薬物検査で失格になりながら処分を免れていたことが明らかになっていたシナーは「この優勝は本当に大きな意味がある。最近は大変だったが、チームと家族が支えてくれた」と話した。
さらに、「テニスを愛しているが、コートの外にも人生がある。自分はこのトロフィーを体調を崩しているおばにささげたい。彼女があとどれだけ生きられるか分からないから」と述べ、「彼女は自分の人生においてとても大切な存在だったし、それは今も変わらない。この優勝を彼女と共有できてうれしい」と続けた。
一方のフリッツは、米国男子として2003年のアンディ・ロディック(Andy Roddick)以来となるグランドスラム優勝を目指したが、かなわなかった。
試合はシナーが3ブレークを奪って第1セットを先取すると、第2セットは開始から互いにサービスキープが続いたが、第10ゲームにシナーがまたしてもブレークに成功して獲得。第3セットは先にフリッツが相手のサービスゲームを破って5-3とリードしたが、シナーが後のない第10ゲームでブレークして追いつくと、そこからさらに2ゲームを連取して頂点に立った。(c)AFP/Dave JAMES