【8⽉29⽇ Peopleʼs Daily】中国政府商務部国際貿易経済協力研究院の兪子栄（Yu Zirong）副院長はこのほど、世界における中国の役割を紹介する文章を著した。以下は、その主要部分を再構成したものだ。

　発展は人類社会の永遠のテーマだ。中国は世界最大の発展途上国として、一貫して世界の発展の貢献者だ。中国は「一帯一路（Belt and Road）」共同建設イニシアチブ、グローバル発展イニシアチブを打ち出し、国際協力が質のより優れた、より高い水準に到達するよう積極的に推し進めている。

　習近平（Xi Jinping）国家主席が2013年に「一帯一路」共同建設イニシアチブを提起して以来、中国は120余りの参加国の各分野の人材10万人余りを養成し、4000万人近くの貧困脱却を支援した。また、世界発展と南南協力基金、中国－国連平和発展基金、気候変動南南協力基金、瀾滄江・メコン川協力特別基金などを通じて資源投入を拡大し続け、協力方式を改善し、資金調達ルートを開拓している。モルディブの中国・モルディブ友誼大橋、パキスタンのグワダル新国際空港など多くのインフラプロジェクトが実施され、一方では農業技術の伝授は技術者育成のプロジェクトも実施されている。これらにより、現地の民生は著しく改善された。

　ここ数年は多くの危機と試練が重なり、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダも進展が遅れている。習主席は共同発展という高みに立って、グローバル発展イニシアチブを厳粛に提起し、国際社会で国連のアジェンダが改めて重視されるよう努めた。

　中国は自らの貧困脱却の歴史的成果に立脚し、広範な発展途上国と貧困削減の経験を共有し、貧困削減の手法を提供している。農業技術モデルセンターを建設し、食糧危機への対応を支援、低炭素モデル区の建設などで、発展途上国が気候危機に対応し、グリーン低炭素発展を実現することを支援している。中国の金融機関は中国が設立したグローバル発展資金バンクに、100億ドル（約1兆4600億円）の特別資金を提供した。中国はグローバル発展イニシアチブを実行する32項目の実務措置を全面的に推進しており、完了あるいは実施中のプロジェクトは500件以上に達した。

　中国は中国・アフリカ協力フォーラム、中国・アラブ諸国協力フォーラム、中国・中南米フォーラムなどに役割をさらに発揮させ、国際組織や地域組織、金融機関との協力を強化し、政府、企業、社会などを発展のための国際協力に参画させている。

　グローバル・サウスは世界の平和と発展の実現を推進する重要な力だ。中国はグローバル・サウスの一員として南南協力に引き続き力を入れ、国際情勢についての発展途上国の発言権と影響力を強化し、各方面と手を携えてグローバル発展イニシアチブを積極的に実践し、国際発展協力を着実に推進し、世界の発展における難局の解決に知恵と力によって貢献し、力強くグリーンで健全なグローバル発展を実現するためにより大きな貢献をしていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News