【8⽉30⽇ Peopleʼs Daily】国際発展とグローバル農業学院名誉院長でもある中国農業大学(China Agricultural University)の李小雲(Li Xiaoyun)文科講座教授はこのほど、自らのアフリカでの農業技術指導を踏まえて中国の国際協力を紹介する文章を著した。以下は、その主要部分を再構成したものだ。

 習近平(Xi Jinping)国家主席が提唱したグローバル発展イニシアチブに基づくプロジェクトの総数はすでに1000件を超え、完了済みおよび実施中のプロジェクトは500件以上だ。

 私は10年前にタンザニアに足を踏み入れた。現地の畑のまばらなトウモロコシは、アフリカが直面する食糧安全保障の課題を象徴していた。われわれは新たな栽培技術の導入を提案した。

 適正密植は中国の伝統的な栽培技術だ。条件の良いトウモロコシ畑では、1ムー(約0.0006平方キロ)当たり3000本から5000本のトウモロコシが栽培できるが、タンザニアでは1ムー当たり1000本から2000本しか栽培されていなかった。われわれが取り組んだタンザニアのモロゴロ州(Morogoro)の村では、最初の年にわれわれの技術を選んだ農家は1戸だけだった。その農家は1ムー当たり50キロのトウモロコシを収獲していたが、われわれの技術を導入したところ250キロを収獲できた。すると他の農家も適正密植技術を採用し始めた。われわれはこの技術を州全体に普及させるため、地元政府や大学、農家と密接に協力し、技術研修と支援体制を構築した。この10年間でトウモロコシの収穫量は全面的に増加した。

 タンザニアの農村部での主食はトウモロコシで、タンパク質が不足していた。われわれは、モロゴロ州の四つの村でトウモロコシと大豆の間作を導入し、村民に豆乳や豆製品の作り方を指導した。大豆は土壌の肥沃(ひよく)度を高め、同時に地元住民に重要な栄養源を提供した。地元の農民が豆乳を作り、学校の子どもらが「おいしい」と言ってくれたことには感動した。われわれは村での「豆食品レストラン」の設立も支援した。小さな豆が人々の大きな栄養源になった。

 われわれは農業技術と経験を多くの発展途上国に広め、人々の生活を改善してきた。中国はこのような、一連の「小さく美しい」民生プロジェクトを通じて、世界の発展を推進するリーダーシップと実行力を示した。

「一帯一路(Belt and Road)」構想や「グローバル発展イニシアチブ」などは、中国の大国としての責任感を示している。そして中国は、グローバル発展イニシアチブの事業を推進する上で、地域の知恵を中核にし、発展は地元の実情に沿わせ、地元の資源を尊重し活用すべきと強調している。現代技術と管理方式を伝統的かつ地方的な知識と有機的に結び付けることで、農村の経済と社会の持続可能な発展を支援している。

 中国は今後も協力精神を発揮し、他の発展途上国とも実際的な協力を深め、試練に共に立ち向かい、より公平で包摂的かつ持続可能な世界を築くために中国の知恵を提供し、国際的な発展協力の新たな章を書き連ねていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News