イスラエル、レバノンを先制攻撃 48時間の非常事態宣言
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【8月25日 AFP】イスラエル軍は25日早朝、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が「大規模」攻撃を準備しているのを確認したため、レバノンで先制攻撃を実施していると発表した。
イスラエル北部全域では空襲警報が鳴っており、軍はヒズボラが発射したミサイルや無人機が飛来する恐れがあると国民に警告した。
ヒズボラも、大規模作戦を実行していることを認めた。
イスラエル軍は25日早朝にレバノン南部の住民向けに、「ヒズボラが活動している地域の近くにいる者は、自分と家族を守るために直ちに退避を」とテレグラムで呼び掛けた。
同軍は午前5時すぎに発表した別の声明で、イスラエルに「差し迫った脅威を及ぼす」レバノン国内の標的を戦闘機で攻撃中だと明らかにした。
同時に公開された映像で同軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官は、「ヒズボラは間もなくロケット弾、そしておそらくミサイルや無人航空機(UAV)をイスラエル領土に向けて発射するだろう」と警告した。
イスラエル軍の発表後、ヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は、同日午前6時から48時間の全国非常事態を宣言した。
国防省は声明で、「非常事態宣言によりイスラエル軍はイスラエル市民に指示できるようになり、集会の制限や一部施設の閉鎖などが可能となる」としている。(c)AFP