■価格つり上げとは?

 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のパンデミック(世界的な大流行)の終盤に起きた世界的なインフレ高進を受け、米国内の日用品の価格も急騰した。

 インフレ率は2022年に9%を超えたのをピークに急落。しかし、米労働省のデータによると、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の就任以降、物価は20%以上も上昇し、国民生活を直撃している。

 だが、英調査会社オックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)で米国を専門とするチーフエコノミストのライアン・スウィート(Ryan Sweet)氏はAFPに対し、物価上昇の要因として、価格つり上げが占める割合は「ごくわずか」にすぎないと指摘。

 むしろ、パンデミックによる供給不足と、感染拡大期における連邦政府の大規模な財政出動による物やサービスへの需要増加が原因だと説明した。

 米首都ワシントンを拠点とするピーターソン国際経済研究所(Peterson Institute for International Economics)の上級研究員、ゲーリー・ハフバウワー(Gary Hufbauer)氏も、価格つり上げ禁止策は「ハリス氏も一角を担うバイデン政権の責任を企業に転嫁するものだ」と批判。

「政治的な主張としては受けがいい」が「経済的根拠はない」と述べた。(c)AFP