【8⽉26⽇ Peopleʼs Daily】旧日本軍731部隊の少年兵だった清水英男(Shimizu Hideo)氏がこのほど、「歴史の事実を覆い隠すことは許されない」と訴える文章を人民日報に寄せた。以下は、同文章の主要部分だ。

 1945年、私は14歳だった。その年の3月、学校の教師の勧めでハルビン(Harbin)郊外に向かい、731部隊の少年兵となった。そして8月に日本は敗戦。帰国した私は731部隊が行った細菌戦と人体実験の正体を知り、その一員だったことを深く悔やんだ。

 帰国後、われわれは731部隊に所属した経歴を隠すよう要求されたため、私は長い間、誰にも明かさなかった。だが、10年前の反戦をテーマとする展覧会で出会った、「飯田市平和祈念館を考える会」の吉沢章氏との交流が戦争に対する新たな思考を私にもたらした。その後、私は吉沢氏に初めて731部隊の状況を話し、沈黙を破る決意をした。講演を行ったり、インタビューに応じたりするなどして自分の経験を語り、731部隊の中国における数々の犯罪を人々に伝えてきた。

 731部隊の少年隊の一員だった当時、外科医になりたければ少なくとも3人の遺体を解剖するよう上官から言われた。標本陳列室にかなりの数の乳幼児の標本があったことをはっきりと覚えている。孫と会うたびに陳列室で見た乳幼児を思い出し、そのたびに激しい苦痛を感じる。1945年8月の日本投降前夜、731部隊は証拠隠滅のため監獄などの施設を爆破し、捕らわれていた人を虐殺して遺体を焼いた。私は爆弾の運搬や骨の回収に携わった。

 私は何年も前に、保存していた唯一の731部隊の写真と関連の証言を公の場で展示することを決めた。2022年6月、飯田市平和祈念館の展示室に展示パネルを搬入する準備が行われた際、731部隊関連の写真と証言を館内で展示してはならないとする市教育委員会からの通知が突然届いた。これに大勢の人から強い不満が寄せられ、市教育委員会は2023年2月に討論会を開いたが、その結論は「当初の展示パネルの内容はあまりにも残酷で、学校教材の範囲を超えている」というものだった。

 731部隊が細菌戦を行ったという事実を否定し、戦争の加害責任を回避する日本政府の傾向はさらに鮮明になっている。現在の日本政府は過去の戦争犯罪を真剣に反省しておらず、戦争加害者の歴史責任も負っていない。日本軍が中国で犯した残忍な罪は筆舌に尽くしがたく、被害者に心から謝罪すべきだ。私は日本政府が平和憲法を有名無実化し、軍備拡充を絶えず進めることに断固反対する。われわれに戦争は必要ない。日本が戦争の道を再び歩むことがあってはならないのだ。

 歴史の事実を覆い隠すことは許されない。私は生きているうちに731部隊の旧跡を訪れ、被害を受けた中国の人々に心から謝罪する決意をした。また、より多くの人が改めて考え、警戒することを願っている。簡単に手に入れることのできない平和を大切にしてほしい。戦争の悲劇を繰り返してはならない。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News