【8月22日 AFP】ウクライナ東部ドネツク（Donetsk）州でロシア軍が占領地域を着実に拡大させているのを受け、前線近くの住民は21日、避難を始めた。

　ロシアは同国西部クルスク（Kursk）州に越境攻撃を仕掛けてきたウクライナ軍の撃退を急ぐ一方で、ドネツク州ではここ数日間で幾つかの集落を制圧。

　前線まで10キロ弱のドネツク州ミルノフラード（Myrnograd）の住民はAFPに対し、砲撃の増加を受け、一部の人々は退避を余儀なくされたと語った。

　ロシア軍は、ミルノフラードの西5キロの地点にある物流拠点ポクロフスクへの進軍を試みている。

　ウクライナ当局は19日、ポクロフスクおよび周辺地区の子どものいる家庭に対して避難を指示していた。対象地区には依然、5万人以上が住んでいたとされる。

　ドネツク州は、2014年に親ロシア派が同州を含むドンバス（Donbas）の掌握と分離独立を試みて以来、ロシア、ウクライナ間の紛争の中心地となっている。(c)AFP/Maryke VERMAAK