【8月20日 AFP】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)のサミュエルロジャー・カンバ(Samuel-Roger Kamba)保健相は19日、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」の感染例と死亡者が増加していると語った。一方、医療関係者によると、日米両国は同国にワクチンを送る方針だ。

 カンバ氏は記者会見で、今年に入っての累計感染例は数日間で1万6000件から1万6700件に、死亡者は548人から570人強に増加したと語った。

 一方、ある医療関係者は匿名を条件にAFPに対し、米国は5万回分のワクチンを送ると約束したと明かした。日本も19日、子ども用に350万回分を送付することに同意したという。

 カンバ氏は、「来週にはワクチンが到着することを望んでいる」と述べた。

 人口約1億人のコンゴでは、全26州で感染が確認されている。

 世界保健機関(WHO)はコンゴなどアフリカ各国での感染拡大を受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言。19日には、「関係地域へのワクチン接種戦略・計画の迅速な適用」を含む新たな指針を発表した。(c)AFP/Marthe Bosuandole and Kate Oglesby