ガザ停戦めぐり米大統領が楽観論 ハマス幹部は一蹴
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【8月18日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で戦闘を続けているイスラエル軍とイスラム組織ハマス(Hamas)との停戦の行方をめぐり、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領はカタールの首都ドーハで行われた交渉を受け、合意に近づいたとの楽観的な認識を示した。それに対しハマス幹部は17日、「幻想だ」と一蹴した。
停戦交渉はドーハで15、16の両日にわたって開催。米国やカタールが仲介役を務めた。交渉終了後、バイデン氏は「われわれはこれまでになく(合意に)近づいている」と発言。
しかし、ハマス政治局のサミ・アブ・ズーリ(Sami Abu Zuhri)氏はAFPに対し、「合意に近づいていると言うのは幻想だ」と否定。「われわれは合意や真の交渉に向き合っているのではなく、米国の命令を押し付けられているのだ」と語った。
今回の交渉では、米政府がイスラエルとハマスに新たな提案を示した。ハマス側は、その提案に基づくイスラエル側の「新たな条件」に異議を唱えている。
一方、イスラエル首相府は17日、ドーハから帰国した代表団が、交渉の見通しについて「慎重ながらも楽観的」な見方を示したと発表した。
首相府は「米国など仲介国からのハマスへの強い圧力により、米提案に対する彼らの反対はなくなり、交渉に突破口が開かれる可能性があると期待される」と述べた。
仲介国は共同声明を出し、エジプトの首都カイロで「来週末までに」交渉を再開し、合意成立を目指すとしている。(c)AFP