性別騒動の金メダルボクサー、故郷が盛大に歓迎 アルジェリア
発信地:ティアレ/アルジェリア
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【8月18日 AFP】パリ五輪のボクシング女子66キロ級で、性別騒動に揺れる中で金メダルに輝いたアルジェリアのイマン・ヘリフ(Imane Khelif)が、故郷ティアレ(Tiaret)に凱旋(がいせん)し、大きな歓迎を受けた。
ティアレは首都アルジェの南西340キロに位置する人口20万人の街。16日夜、多くの人がひと目見ようと集まり、ヘリフが親族とともに警察に先導されたオープントップバスに乗って登場すると、大歓声が上がった。
ヘリフは「きょうは温かい歓迎を受けた。すべてのアルジェリア人に喜び、楽しむ権利がある」と話し、「大統領ですらイマネ・ヘリフのファン。そのことがスポーツ好きの国民性を示している」と誇った。
ヘリフはオンラインハラスメント(ネット上の嫌がらせ)を受けたとしてフランスで告訴している。その件に関する質問に対しては詳しく語らず、「きょうはお祝いの日。その質問には適切なタイミングで対応したい」と答えるにとどめた。
米娯楽誌バラエティは、ヘリフの担当弁護士の話として、訴状には実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏や、ファンタジー小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズで知られる英作家J・K・ローリング(J.K. Rowling)氏の名前もあると伝えている。米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領も捜査対象になっているという。(c)AFP