【8月17日 AFP】台湾の頼清徳(Lai Ching-te)総統は16日、パリ五輪に出場した選手団の祝賀会を開き、性別をめぐる騒動にさらされながらも「品格」を示したとして、ボクシング女子57キロ級で金メダルを獲得した林郁婷(Lin Yu-ting)をたたえた。

 頼総統は総統府での祝賀会で「人民を代表して林郁婷に感謝したい」と話し、「このたびあなたが人々の尊敬と称賛を勝ち得たのは、ボクシングのリングで見せたパフォーマンスのためだけではない。リングの外で示した高い基準と品格だ」と述べた。

「あなたはどんな攻撃も恐れない。スポーツマン精神を保ち続ける姿は称賛に値する。誰もがあなたを誇りに思う」

 林もスピーチで「光栄」と話し、「この国と人々」の支援に感謝すると語った。林は台湾で政府と市民の両方から支持を受けており、地元メディアでは「台湾の娘」と呼ばれている。

 台北市内ではこの日、林や他の五輪メダリストをオープントップの車に乗せて「英雄パレード」が行われ、大勢のファンが通りに押し寄せた。台湾は今大会で金2個、銅5個の計7個のメダルを獲得し、五輪で過去2番目の成績を収めた。(c)AFP