インド研修医レイプ殺人、大規模な抗議デモ 女性に対する暴力の根絶を
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【8月16日 AFP】 インド東部・西ベンガル(West Bengal)州の州都コルカタ(旧カルカッタ)で15日未明、研修医に対するレイプ殺人事件に抗議する大規模なデモが行われ、加害者に対する厳罰と、慢性的な問題となっている女性に対する暴力の根絶を求めた。
先週、女性研修医(31)の外傷のある遺体が勤務先の公立病院で発見されたのを受け、インド全土で抗議デモが起きている。ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、女性に対する「凶行」に及んだ犯罪者を迅速に処罰すべきだとの見解を示した。
デモ行進は14日深夜からインド独立記念日でもある15日未明にかけて行われた。ろうそくを持つ人の姿も見られた。
「夜を取り戻せ」というスローガンの下に行進した参加者らは、手書きのプラカードを掲げ、女性に対する暴力へのより広範な対策を求めた。
プラカードには「私たちは正義を求める」「レイプ犯を絞首刑に処し、女性を救え」などと書かれていた。
デモに参加したモナリサ・グハさんは、コルカタの地元紙テレグラフに「女性に対する残虐行為は止まらない」と語った。
もう一人の参加者、サンギータ・ハルデルさんは同紙に「私たちは毎日のように嫌がらせを受けている」「けれど、恐怖から外出を控えるのは解決策にならない」と語った。
現地メディアは、被害者の遺体は勤務先の講堂で見つかったと報じている。長時間にわたる勤務の合間に、休憩を取っていたとみられる。
民放NDTVによると、検視によって、レイプされた上で殺害されたことが確認された。被害者の両親は裁判所に宛てた嘆願書の中で、娘が集団レイプされたのではないかと疑っていると述べている。
警察はすでに同病院で案内係として働いていた男を容疑者として拘束しているが、事件への対応を誤ったと批判されている。(c)AFP