【8月16日 CGTN Japanese】中国東北部の吉林省延吉市は常住人口70万人未満の小さな町です。この町ではここ数年カフェが増え、中にはコーヒーと地元特産品や民俗要素を取り入れたコラボレーションも目立ち、独特なコーヒー文化が生まれています。

 延吉市のある喫茶店のスタッフ許広禹さんは、「地元のカフェのほとんどは『コーヒー+』の形式で革新を行い、例えば地元延辺のリンゴ梨コーヒー、米酒コーヒー、タンポポ根茶、キキョウ茶などがあり、地元の特色を生かしたファッショナブルな民俗製品がいろいろある」と紹介しました。

 ここ2年間、延吉市のカフェは当初の500数店から1000店を超えるまで増えました。またコーヒー産業チェーンを継続的に発展させるために延吉市は上流企業の育成にも積極的に取り組んでいます。

 延吉市依蘭鎮にあるコーヒー加工企業は、世界各地から輸入した100キロ以上のコーヒー豆を毎日選別、焙煎、グラインド、袋詰めして、最終的に地元カフェに販売しています。

 産業チェーンのもう一つのカテゴリーはコーヒー職業教育訓練で、養成を行う機関は大変忙しいとのことです。あるコーヒー認証評価センターの責任者趙堅さんによると、2021年から延吉市のカフェに300人近くのバリスタを続々と送り、カフェのオーナーと共にカフェの店舗開設で200店以上を支援したとのことです。

 コーヒー産業の急速な発展により、多くの若者が故郷に戻り、地元に留まるようになりました。延吉市は青年人材支援政策を打ち出し、住宅の購入・賃貸、自動車購入補助金など31の優遇政策が含まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News