【8月18日 CGTN Japanese】2024パリオリンピック市民マラソンでは、中国の銀行でプログラマーとして働く黄雪梅さんが2時間41分03秒で完走して女子の1位を獲得しました。

 今回のオリンピックは史上初めて市民マラソンを採用しました。コースは本大会とまったく同じで、世界から抽選に当選した4万48人が参加しました。うち120人余りは中国人でした。女子で第1位になった黄さんのタイムは2時間41分03秒でした。

 黄さんは幼い頃から中国南西部の雲南省昭通市で育ちました。昭通市の平均標高は1685メートルです。黄さんは高校に入学してから学校の周囲を走って何周か回ることが好きになり、その時から走ることが習慣になったとのことです。高校卒業後には東南大学でソフトウェア工学を学ぶ一方で、長距離走に分類される3000メートル走で2位を獲得しました。黄さんは、高原地帯の出身なので長距離走が自然に強くなったのではないかと考え、大学のオリエンテーリングチームに入ったところ、次第に長距離走が好きになったとのことです。大学4年生だった2015年には、学校を代表してアモイマラソン大学生リーグに出場しました。これは、黄さんにとって初めての正式なマラソン大会出場でした。

 黄さんは大学卒業後、福建省アモイ市内の銀行のプログラマーとして働くようになりましたが、余暇のすべての時間をランニングに費やしました。2017年のアモイマラソンの成績は4時間33分でしたが、2018年には3時間21分で走りました。

 黄さんの成績が急速に向上したのは、2021年に長距離競走協会に入会したことがきっかけでした。黄さんは当時、成績が伸び悩む停滞期でしたが、協会に入ったことで多くの長距離走愛好家や経験豊富な先輩が自分自身の経験に基づいて、「5キロを18分で」を目標にすることを薦めました。黄さんは半年後に、この目標を達成しました。

 黄さんはここ数年間、成績を更新し続けています。フルマラソンの自己ベストは2時間32分16秒です。黄さんはもともと内向的だったのですが、長距離走を通じて多くの友ができ、さらには、同じくマラソン愛好家の夫とも出会いました。

 黄さんはここ数年、プログラマーとランナーの切り替えをますます自律的にするようになりました。黄さんは、「走る才能があると、いつも言われるのですが、今もそう思っていません。最も大切なことは、継続することと怠らないことだと思います。仕事で難題にぶつかるたびに、マラソンを走ってきたのでこの問題も必ず解決できると、自分を激励しています」と話してくれました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News